アルコタンニンレザーの開発について
こんにちは!
スタッフです。
本日は弊社のの開発についてご紹介します。
皮から革へ 鞣す
この写真は皮を鞣す機械です。「太鼓」とか「ドラム」と呼んでいます。
”革”に”柔”と書き鞣すですね。
これは動物の毛が付いている硬い皮を、柔らかくして毛を抜き腐らないようにすることを意味します。
これは動物の毛が付いている硬い皮を、柔らかくして毛を抜き腐らないようにすることを意味します。
鞣す前は「皮」で、鞣した後は「革」と表現します。
そして、その鞣し方には大きく分けてタンニン鞣しとクロム鞣しがあります。
世界でクロム鞣し革が80%以上
写真中央にたくさん積んである革がクロム鞣しされたウエットブルーです。
タンニン鞣しとクロム鞣しの違いは、他のHPでもたくさん解説されていますのでここでは省略致します。
(参照 )
100年ほど前にドイツで軍事用に開発された技術で金属のクロムを使った鞣し方法をクロム鞣しと言います。
大きなドラムを使うことで大量に早く生産できる上、耐熱性、染色性、弾力性等、品質の安定性にも優れています。
また柔らかい革や硬い革も作る事が出来るし色々な染色も可能なので、非常に使い勝手が良くコストパフォーマンスに優れた現在主流の皮革です。
現在世界で流通している皮革素材の80%以上がクロム鞣し革です。
姫路レザー有限会社が採用している”脱クロム鞣し”。
そしてもう一つ、あまり沢山流通していませんが脱クロム鞣し(脱クロ)があります。
脱クロム鞣しは、一度クロムで鞣された状態(ウエットブルー)から一定量のクロム成分を抜き取り、その後タンニンで再鞣しをする方法です。
これは新しい技術のように思われますが、少し前から存在する技術なのです。
コンビネーション鞣しとか混合鞣しなどと言われています。
アルコタンニンレザー開発成功
このように現在主流のクロム鞣し革(クロム革)は、薄くしても丈夫だしメンテナンスもそれほど気にしなくても良いので非常に使い勝手が良いのです。
靴から鞄、カーシートまで幅広く利用されています。
なんといっても安価ですからね。
なんといっても安価ですからね。
しかしエイジング(経年変化)と言う観点から見るとタンニン鞣し革(ヌメ革)のような面白さはずいぶん少なくなってしまいます。
そこでヌメ革の楽しさもクロム革の特徴も併せ持った欲張りな皮革は出来ないものかと、取り組み完成したのがなのです。
脱クロム鞣し(脱クロ)の技術を使い、極端なほど大量にクロムを抜いています。
実はこれがなかなか難しくて安定した品質を確保できませんでした。
理由は色々あり、ウエットブルーの状態(品質等)や気温、水温等、変動要素などが微妙に影響していました。
そこで工程を最初から見直し、コンピューター制御により細かく管理することにで大量のクロム成分を安定して取り除くことに成功しました。
そしてその後、再度タンニン鞣しを行い出来上がったのがなのです。
新素材アルコタンニンレザーの特徴
ヌメ革の楽しさとクロム革の特徴を併せ持った新素材の。
ヌメ革の楽しさは
・使い込むほど艶が出て飴色に変化します。
・キズやトラなどがあり素材の表情をお楽しみ頂けます。
・コバ磨きが出来ます。(作品の完成度が高くなります。)
・etc
クロム革の特徴
・軽くて丈夫です。
・コストパフォーマンスに優れています。
・納期が比較的早いです。
・etc
半裁を広げて見て頂くと、10人中10人が「ヌメ革ですね。」と仰います。
次は半裁を丸めて持って頂くと、ほとんどの方が「軽い」っと仰います。
このようにそれぞれの特徴を併せ持った新素材がです
素材から拘り、北米産 Aクラス原皮を採用しています。
種類は主に、丘染め染色のとオイルレザーのです。
どちらもそれぞれのエイジング(経年変化)をお楽しみ頂けると思います。
メーカー様、工房様、一度をご検討ください。
本日は新素材「アルコタンニンレザーの開発について」をご紹介しました。
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